熱交換器のメーカー

熱交換器とは、まさに読んで字の如く、「熱」を「交換する」機械です。熱交換器自体を見る機会は多くはないと思います。ですが、製造業などの産業用プラントでは多岐にわたって使用されている機器として知られています。

熱を運ぶための物質”流体”を介して、どちらかにある熱を、もう一方に移動させる為の機械です。この”流体”は液体や気体に、装置の能力や目的に寄って変化します。そして、熱交換器は家庭でも色々な場面で活用されています。

例えば、エアコンや冷蔵庫など、温度変化を利用する電化製品です。その働きのコアとなる部分が熱交換器なのです。産業においても、生活においても欠かせない熱交換器は国内外の様々なメーカーが販売を行っています

環境への影響を考えた、二酸化炭素の排出量を抑えた製品の開発が各企業で進んでいるようです。熱交換技術の開発研究がますます進むことで、市場においても好影響を与えており今後の成長の可能性があります。

世界的に活躍するアルファ・ラバルとは 

熱交換器で世界をリードするアルファ・ラバルは、元々遠心分離機を製造する企業として設立されました。

しかし1938年に熱交換器を、1971年は流体移送機器の製造を開始しました。分離と熱交換、流体制御はあらゆる産業で必要とされる技術です。

アルファ・ラバルは食品や飲料の他にも医薬品やエネルギー、製鉄や発電など様々な産業に優れた製品を提供しています。同社の売上の約44%を熱交換器が占めており約18%を遠心分離機、約23%を流体移送機器が占めます。

アルファ・ラバルは舶用業界向けの製品・サービスについても、100年以上にわたって提供してきた歴史があります。2000年代からは海洋環境を保護するための製品にも力を入れており、化学薬品を使用しないバラスト水処理装置を開発して世界で最初に市場化しました。新しいタイプのバラスト水処理装置も、アルファ・ラバルの主力製品の1つになっています。